合格革命肢別過去問の有用性
私は行政書士試験に2度の受験で合格しました。
その際に、利用した書籍が合格革命肢別過去問題集です。
一般的にはこれだけで合格するのは難しいとされていますが、私の勉強時間の95%は肢別過去問だったと思います。
肢別過去問を中心に六法やテキストを併用している方は多いと思いますが、私みたいに六法やテキストをほとんど見ることなくひたすら肢別過去問を解き続けるという勉強方法を取った方は少ないどころか誰もいないと思います。
そこで、肢別過去問をやり続けた場合の科目別の正解数限界と私の本試験の正解数と併せて感想していこうと思います。
基礎法学
出題数 | 2 |
正解数限界 | 1 |
本試験の得点 | 1 |
行政書士試験の受験生の方は基礎法学を勉強されている方が少ないと思います。
私は肢別過去問の基礎法学は直前期に2週ほどしただけです。
しかし、他の科目である行政法や民法を勉強していればなんとなくで1問は取れると思います。
憲法(択一)
出題数 | 5 |
正解数限界 | 4 |
本試験の得点 | 4 |
肢別過去問をきちんとやれば4問は間違いなく取れます。
知らない問題が出てもなんとなくで正解できるようになっています。
行政法(択一)
出題数 | 19 |
正解数限界 | 17 |
本試験の得点 | 16 |
脚別過去問だけだと17問取るのが限界という印象です。
過去問と全く同じ問題は出ないですが、過去問をきちんやって論点まで覚えればそれなり得点できる科目です。
ただ、過去問だけではどうしても太刀打ちできない問題も出てくるのでそれを潔く捨てましょう。
民法(択一)
出題数 | 9 |
正解数限界 | 6 |
本試験の得点 | 5 |
本試験が終わった後にそれなりに自信があったのですが、5問しか取れていなかったのでかなりショックでした。
肢別過去問もそれなりやったのですが、なかなか得点に結びつきませんでした。
本試験の最中に間違いなくこれが正解と選べたのは2問だったと覚えています。
それ以外はなんとなくで正解してるかなーと思っていただけに残念でした。
肢別だけやっても取れて6問が関の山という印象です。
肢別過去問が手元にないので正確にはわかりませんが、行政法と民法だとページ数が民法の方が多かった気がします。
その膨大な過去問をやって6問だけなので、すごくコスパは悪い気がします。
かと言って肢別過去問での基礎をおろそかにすることもできないですし、他の問題集も肢別とそう変わらない気がします。
どう勉強するのがベストだったのか今でも謎です。
商法・会社法
出題数 | 5 |
正解数限界 | 2 |
本試験の得点 | 3 |
肢別過去問だけやっても商法1問と会社法1問取れたらいいかなという印象です。
私は運で3問取れました。
憲法(選択)
出題数 | 4 |
正解数限界 | 2 |
本試験の得点 | 0 |
肢別過去問だけやり続けてきましたが、私は0点でした。
知らない問題が出たらお手上げになります。
逆に知っている問題が出たら少しは得点できます。
そういう科目と割り切るのがベストだと思います。
しかし、試験後各資格予備校の講評を聞いていたら、出るかもしれないと警戒されていた問題だったそうです。
行政法(選択)
出題数 | 8 |
正解数限界 | 6 |
本試験の得点 | 6 |
肢別過去問さえやれば選択が大問2問とも全く知らない論点ということはないと思うので、6問は取れると思います。
一般知識
出題数 | 14 |
正解数限界 | 7 |
本試験の得点 | 11 |
肢別過去問をきちんとやっている人間が足切りされるとは考えにくいです。
なんとなくで7問取れると思います。
また、一般知識を勉強することはお勧めしません。
試験範囲が広いので試験によって得点にムラが出ると思います。
安定して高得点はかなり難しい科目になります。
まとめ
ここまでの私見の正解数限界を得点に換算すると164点になります。
合格点が180点になるので、16点足りません。
それは記述で補う箇所になってきますが、肢別過去問だけやっていても記述の点は取れないと思います。
なぜなら、出題される可能性のある問題が素人には分かりにくいからです。
一般的には過去5年間に出題された択一の問題から出題されるとは言われますが、それだけでも膨大な数なので全てを覚えることは難しいです。
その中から出題される論点に目星をつけるために他の書籍や模試、行政書士youtuberの動画等の情報収集が必要になります。
私も勉強時間の95%は肢別過去問でしたが、残りの5%は記述対策に当てていました。
結論:肢別過去問だけでは受かるのは相当難しい