行政書士試験の一般知識と社労士試験の労一・社一
行政書士試験の一般知識と社労士試験の選択式の労一(労務管理その他の労働に関する一般常識)・社一(社会保険に関する一般常識)は共に対策が難しめです。
そのため受験生はこの科目で足切りされないか不安視されています。
では、どちらの方が基準点を満たしやすいのでしょうか?
個人的な見解を述べていこうと思います。
行政書士試験の一般知識
行政書士試験の一般知識は14問出題され、そのうち6問正解できれば基準点を満たします。
6/14なので、簡単かと思いきや一般知識の範囲がとんでもなく広いので対策が難しいです。
そのため毎年出題される情報通信・個人情報保護法と文章理解を勉強とする得点源とする戦略をとられる方が多いです。
情報通信・個人情報保護法で2問、文章理解で3問出題されることが多いので、ここで5問取り残りで1問取れれば基準点を満たします。
社労士試験の労一・社一
社労士試験の選択式の労一・社一は共には5問出題されます。
ともに文章が書いてあり、空欄が5個ありに当てはまるものを20個の選択肢から選ぶものとなっています。
5個中3個の正解で基準点を満たします。
これだけを聞くと簡単と思う方もいますが、実際に問題を解いてみるとかなり難しいです。
私が試験に受かった時の問題は使用していたテキストに答えが載っていなかったです。
どっちが難しいのか?
結論からいうと社労士試験の労一・社一の方が難しいと思います。
行政書士試験の一般知識は行政書士試験に受かるレベルの人であれば、なんとなくで正解できる問題だと思っています。
このなんとなく正解できる確率を3/5とし、14問を解いてみると基準点割れする確率は・・・
5.8%です。
知っている問題が出れば更に確率が下がります。
一方、社労士試験の労一・社一は選択肢は複数ありますが、1/2までは絞りやすいです。
この正当確率1/2の確率で労一5問と社一5問を解いてみると基準点割れする確率は・・・
25%です。
行政書士試験よりは試験範囲は狭いので、知っている問題が出る可能性は高いと思いきや問題数が少ないため分からない問題が多いということも起こりえます。
試験後に平均点が悪いと基準点が下がることもありますが、それを当てにはできません。
まとめ
行政書士試験の一般知識より社労士試験の労一・社一の方が難しいと思っています。
しかし、それは試験制度の問題で一般知識並みの問題数が労一・社一にあれば基準点割れする可能性は低くなると思います。
労一・社一は行政書士試験の記述式と同様に合格者数操作のための調整弁として使われている感も否めないです。
試験制度がこうである以上仕方がないので、受験生の方は頑張って勉強をして下さい。