【判例紹介】小集団活動が労災と認められるケース

労災(労働者災害補償保険法)を受けるためには要件があります。

  • 業務起因性
  • 業務遂行性

この2つの要件が必要になります。

小集団活動の代表的なものにQCサークルがあります

QCサークルは自主的に品質向上のために活動するものです。

本来自主的な活動は労災が認められませんが、認められたケースがあります。

豊田労働基準監督署長(トヨタ社員過労死)事件

時間外労働中に心停止を発症し亡くなりました。

その直近30日間の時間外労働時間は約106時間です。

この時間外労働中に小集団活動行っていました。

しかし、当初は小集団活動は時間外労働とされてませんでした。

小集団活動が人事評価や査定に影響がある上、上司に管理されての活動だったので時間外労働と認められました。

そのため、労災の要件を満たし認められました。

まとめ

ここまで読むと当たり前の判例と感じる方もいる思います。

しかし、一昔前は改善活動は労働時間が終わってからと考える人が多かったと思います。

工場に勤められている方は改善という言葉をよく耳にすると思います。

この改善活動も労働時間であるというのが今回の判例です。

改善活動をされている方はその活動が業務なのか否か確認することおすすめします。

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