任意継続被保険者

健康保険には任意継続被保険者という制度があります。

退職した後も引き続き勤務時に加入していた健康保険に加入できる制度です。

もちろん加入要件やメリット、デメリットがあります。

それぞれを確認していこうと思います。

加入要件

退職前に健康保険の被保険者である期間が2か月以上あった場合に加入することができます。

これは定年退職であっても懲戒解雇や自主退職であっても同じです。

メリット

国民健康保険より保険料を安く抑えられる場合がある

任意継続被保険者になると勤務時は会社と折半していた健康保険料が全て自己負担になります。

しかし、それでも国民健康保険より安くなる場合があります。

例えば、定年退職後に退職金をもらった場合に国民健康保険では退職金を算定対象としますが、任意継続被保険者は算定対象としていません。

そのため、任意継続被保険者の方が保険料を安く抑えられることもあります。

勤務時の健康保険組合のサービスを利用することができる

健康保険組合が福利厚生のために様々なサービスをしてる場合もあります。

任意継続被保険者は当然そのサービスを享受することができます。

デメリット

保険料が全額自己負担

先ほど書きましたが、保険料が全額自己負担になります。

そのため、急に保険料が上がります。

自己都合で辞めることができない

任意継続被保険者は原則2年間加入しなければなりません。

そのため途中で家族の扶養に入ったり、国民健康保険に切り替えりすることができません。

まとめ

任意継続被保険者は良い制度だと思いますが、よく考えないと損をする可能性があります。

将来を見越して計画を立てましょう。