管理監督者と管理職

管理監督者と管理職には違いがあります。

しかし、混同されている方が多いのも事実です。

両社の違いをざっくり説明しようと思います。

両者の違い

労働基準法では、『経営者と一体的な立場にある人』が管理監督者とみなされます。

管理監督者にみなされると労働時間、休憩、休日に関する一部の法律は適用されません。

有名なのが残業代を支払わなくて良いというものです。

しかし、『経営者と一体的な立場にある人』というのは実態で考えられ、役職名で考えるものではありません。

イメージはこんな感じです。

管理職の中に管理監督者が存在するイメージです。

管理監督者の実態

• 従業員の採用・異動などの人事権
• 管理監督者としての地位に相当する待遇・給与が支給されている
• 重要な職務の権限が与えられている

これらなどの『経営者と一体的な立場にある』と言えれば管理監督者と言えます。

ただし、裁判になるとケースバイケースで考えないといけないほどの難しいものとなっています。

まとめ

従業員を管理職にして残業代の支給を逃れようとする会社は未だにあります。

しかし、管理職であっても管理監督者には当たらないケースもあります。

むしろ、裁判では『名ばかり管理職である』と管理監督者に当たらないケースがほとんどです。

管理職の職務について正確に把握し、管理監督者に当たるかを検討していきましょう。